帰国生大学受験セミナー通信vol.24 ―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol.49―

(2012年11月21日 18:45)

こんにちは。SOLの余語です。
前回の記事では、日本の大学の受験を考えている人が志望大学を絞り込んでいく際に用いられることの多い資料集に関して、SOLの生徒からよい反応のあった「大学の実力」というものを紹介しました。この本は、学生の大学に対する満足度を示す指標の一つである退学率のデータが細かく記載されており、その数値の見方の説明があるという点で優れたものですし、各大学で実施されている学習サポートについての情報を得ることができることもあり、生徒からの評価が高いのだと思います。


しかし、様々な資料集などを読み込んでも、大学で行なわれている具体的な教育内容や自分の合格可能性を把握するのは難しいことです。これらの点については、以前の生徒から情報を収集しているはずの予備校や塾が行なっているメールでの教育相談や個別面談を利用することが考えられますが、どのような機関に相談するかは、一般入試と帰国生入試やAO入試の特性の違いを踏まえたり、その機関の規模から考えて相談に担当する職員が直接生徒対応をしているのかということなどを考えたりした上で決定することが望ましいと言えます。


例えば、大学の合格可能性について、帰国生入試やAO入試には論述力のような数値化しにくいものがその成否を決する小論文試験が含まれていることが一般的であるため、そもそも生徒が書く文章にできるだけ多く接していない限りは、信頼性の高い情報を提供することは難しいはずです。また、明治大学の国際日本学部のように、帰国生入試の第一次審査の主な判定材料の一つとなっているTOEFL iBTのスコアが出願資格を得るための基準点よりそれほど高くなくても、日本語や英語以外の言語が堪能であったり、家庭環境が多文化であったりといった文化や言語に関する特殊事情があることを志望理由書でアピールすることができれば合格することがあります。このようなものも数値化できない情報であり、相談担当の人と生徒の距離が近くなければ把握することが困難なものです。


大学の情報を集めていくためには、OBOGが頻繁に出入りする環境でなければなりませんが、彼らが教師や職員に対して親近感を抱くことがなければ実現できないことですし、OBOGと密接な関係を築ける人が受験生の相談に答えることができなければ、相談することに意味があるとは言えないでしょう。これらのことを考えると、生徒のサポートに関して分業制を採用しているような機関ではなく、志望理由書の作成や進路指導、筆記試験対策の指導、面接試験準備など受験準備の様々な局面において、できるだけ多くのことを担当している職員が対応してくれるところに受験に関する相談をすることが理想的です。


なお、SOLでは、生徒の受験準備に対するあらゆるサポートを3人の教師が行なっており、メールや対面で行なわれる教育相談も担当しているものの一つです。生徒の学習を間近な位置から見てきたことを活かす形で情報発信をしていますので、日本の大学を受験する予定の帰国生や海外生に活用してもらえればと思います。


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