to doを含む慣用表現を確認しましょうvol.1 ―英語学習の勧めvol.104―

(2012年1月25日 17:05)

こんにちは。SOLの余語です。
日本語や英語を含むあらゆる言語で、ある一定の語を並べることで特定の意味を示すことができる慣用表現というものが見られますが、その中には、これまで使い方を確認してきたto doを含むものがあります。今回は、そのうちのいくつかを確認したいと思います。


まず、to doを含む慣用表現の中でよく目にするものと言えば、in order to do ~がありますが、それは以下のように使われます。


In order to make the house, the beaver must pile up mud and hundreds of sticks in the pond.


この文は、テレビの動物番組でよく見かけるビーバーの行動を説明したものですが、「巣を作るために、ビーバーは泥や何百本もの木の枝を池に積み上げなければならない」という意味になります。つまり、in order to do ~という表現は、「~するために」という形で動作の目的を表すために使われるものだということです。このような意味を示すto doを使った表現には、so as to do ~というものもあり、それは次のような形で使われます。


The author has revised the book so as to bring it into accordance with recent advances in anthropology.
(著者は、その本が人類学における最近の進展に内容を合わせるために、その本を改訂した。)


このso as to do ~と同じ語で構成される表現で、soとasの間に人やものの様子や状態を表す語(形容詞など)を挟んだ形というのもあります。それは、2つのものの様子や状態が同じことを表す表現であるas(so) ~ as …から派生したもので、主語に来る人やものがasの後に来るto do ~で表される行動をしそうなくらい、ある状態であるということを示しています。


In this region, English is so preponderant over other languages as to make a knowledge of it essential.
(この地域では、それを知っておくことが必要不可欠になるぐらい、英語は他の言語に対して優勢である。)


なお、to do ~という表現に共通して言えることですが、例えば、in order to do ~を使って「~しないために」ということを表す場合には、notをto doの中に入れるのではなく、not to do ~という形にするというのが一般的なルールです(たまに、to not do ~になっているものも見かけますが)。英文を書く際には、この点に注意してください。


He refused to answer questions in order not to incriminate himself.


The government must perform a delicate balancing act so as not to offend either group.



それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。


【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/



トップへ戻る