askやallow、wantなどの動詞とto doを組み合わせた文について ―英語学習の勧めvol.106―

(2012年2月13日 14:50)

こんにちは。SOLの余語です。
「英語学習の勧め」vol. 104vol. 105では、to doを使った慣用表現を確認しました。これらの表現は、帰国生や海外生の人でも知らなかったり、誤って覚えていたりすることがあるものですが、今回はto doを使った表現で、構造を把握することのできない人がいるものを説明したいと思います。


まず始めに、以下に引用する例文の内容を考えてみましょう(時間がある人は和訳してみてください)。


The committee allowed the oil company to build a refinery on the island.


この文で述語となっているallowを辞書で調べると、「allow+人・もの+to do」という表現があることを確認できると思います。この表現は、「人・ものにto do以下で表される行動をするのを許可する」という意味になっており、to doの部分は「~すること」という形で名詞的な使われ方をしています。よって、上の例文の内容は「委員会が石油会社にある島で精製所を建てることを許可した」ということです。

英語の動詞には、allowと同じように「動詞+人・もの+to do」という形を取るものがあります。それは例えば、forceやask、get、tellのように依頼や命令を表すものであったり、permitやadviseのように許可や助言を表すもの、またはwantやexpectのように希望や期待を表すものであったりします。辞書から例文をいくつか引用しておきますので、これらの語とto doが上のような形で使われる時に、to doは「~すること」という意味で使われていることを確認してみてください。


The fire forced 50 families in the town to evacuate their homes.


We now advise all healthy adults to get a checkup at least every two years.


They expect their servants always to know their place.



なお、今回紹介した表現と同じ形で、findやconsider、believeなどが述語に置かれることがあります。その場合には、to doが「英語学習の勧め」vol. 95で紹介したような、人やものがどのようなものかを説明する形容詞的な用法で使われており、findが使われているものは「人やものがto doで表す状態にあることを発見する」という意味になるのです。この点についても、以下に引用する例文で確認しておいてください(ちなみに、この場合、toとその後に続く動詞が省略されることが多いです。例文からto beを抜いて、「動詞+人・もの+状態を表す語」という形があることも確認してください)。


I found him (to be) quite creative in the manner in which he fulfilled his duty.


They considered his achievement (to be) too insignificant to be mentioned in the press.


They argued that a state could nullify any act of Congress that it believed to be unconstitutional.



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