2013年度4月入学者を対象とした入試の出願条件などについてvol.13 ―帰国生大学入試についてvol.106―

(2012年8月24日 15:35)

こんにちは。SOLの余語です。
前回前々回の記事では、学習院大学で実施される海外帰国入試の概要をお知らせしました。この入試の出願手続き期間は8月後半から9月初旬にかけて設定されていますが、今回はその直後から出願手続きが始まる青山学院大学国際政治経済・法・文学部の海外就学者入試の出願条件などを説明したいと思います。


この海外就学経験者入試という制度では、「日本国籍、もしくは特別永住権を有していること」「高校卒業から大学入学までの期間が1年以内であること」といった受験生に共通して求められる出願条件があり、それに加えて海外の教育機関の在籍期間に関するものが設けられていますが、これについては保護者の海外勤務が理由で海外に滞在したか否かで適用されるものが異なります。保護者の海外勤務に伴い海外の学校で学ぶことになった場合は、以下に示す3つの条件のうち1つを満たしていれば出願資格を得ることができますが、単身留学をした人は(2)、(3)のどちらかの条件を満たさなければなりません。


(1)外国の教育制度を採用する海外の高校に継続して2学年以上在籍し卒業したこと
(2)外国の教育制度を採用する海外の教育機関の中学校・高校に通算3学年以上在籍したこと
(3)外国の教育制度を採用する海外の教育機関の小学校・中学校・高校に通算4学年以上在籍したこと



また、国際政治経済学部では、日本の高校の交換留学制度を利用して半年以上2学年未満の期間海外の高校で学んだ人にも、TOEFL iBTやTOEICなどのスコアで大学が定める基準以上のスコアなどを取得していれば、この入試制度における出願資格を認めています。その詳細に関しては、大学のHPへのリンクを貼っておきますので、そちらで確認してください。


【青山学院大学海外就学経験者入試要項】 https://www.aoyama.ac.jp/admission/undergraduate/examination/exam_orverseas_worker.html


合否の判定は、筆記試験や面接試験の結果を基に行われます。筆記試験の科目は学部によって異なりますが、国際政治経済学部の小論文試験で出題される問題には参考となる文章が付いていない上に、国際問題に関する知識がなければ論じることのできない問題が出題されるのが通常です。この学部の受験を考えている人は、国際問題に関連した新書や「朝日キーワード」のような新聞記事をまとめたものを事前に読んでおく必要があります(法学部の問題には参考となる文章が付く時がありますが、それでもトピック自体が専門的なものですので、同様の対策をすべきでしょう)。また、文学部は日本文学科のみがこの制度で学生を募集しており、筆記試験で古文の問題を出題しますので、それに対応した形で準備を行うことが必要になる点に注意が必要です。


出願期間は9月3日から6日までとなります。志望理由や大学での学習計画などを述べるA4の書類の作成が求められていますし、上で述べた海外の教育機関の在籍期間に関する条件の(1)で出願資格を満たす場合には、保護者の勤務している機関などから海外に滞在したことを証明する書類を発行してもらわなければなりません。このようなことを考えると、早めに準備を始めた方がいいと思います。


それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。


【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/



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