英語学習における辞書を引くことの重要性についてvol.1 ―英語学習の勧めvol.115―

(2013年3月8日 18:05)

こんにちは。SOLの余語です。
帰国生大学受験セミナーの2012年度の日程が全て終了してから2週間近くになろうとしています。この時期は僕らにとって心身の疲れを癒したり、OBOGとの交流をしたりするものであると同時に、次年度に向けた準備を開始する時期でもあります。例えば、英語の授業で使用する長文読解教材を作成するために、英語圏の高校や大学などで学問の入門書とされる本を入手し、生徒が読むのに適当なものはないかということを検討するのはその一つです。


さて、帰国生入試やAO入試を受験する場合、例えば北半球の国々の教育制度を採用する高校に通っているのであれば、英語運用能力をできるだけ高めておくことが高校卒業前に行なうべき受験準備の一つになります。これは、英語の単語や表現、文法などで記憶したり理解したりするものが数多くあるからですし、またそのような知識の定着には時間がかかり、3~4ヶ月といった短期間にどれだけ集中的に学習したとしても、潜在能力を十分に引き出すに至らない可能性があるということもあります。帰国生入試の英語試験はTOEFL iBTレベルの文章が自在に読み書きできれば対応が可能なものがほとんどですが、そのために必要とされる7000~8000語という語彙数だけに注目しても、英語の学習は長期的に取り組むのが望ましいことは間違いないところだと思います。


また、英語圏の国の教育制度において学んでいるのであれば、高校での授業や生活体験も貴重な学習機会として最大限活用すべきです。一方で、僕らの今まで帰国生や海外生を指導してきた経験においては、日常の中で意味の分からない単語や表現に出会っても、周りの文脈からそれが表している事柄を推測したり、それらを意味が理解できないまま放置したりして、辞書を引くことが習慣化していないケースが見られます。例えば、behaviorという単語の主な意味を「態度」であると考える人がいますが、これは高校の成績表で授業態度についての評価が記されている欄のタイトルがこの単語を用いたものになっていることから生み出された解釈であることが多いようです。しかし、日本で出版されている主要な辞書を調べると、この単語は「行動」や「動き」という意味を中心にしたものだということがわかります(確かに、「態度」という意味が記載されているものもありますが、これは人の「行動」から見て取れるものに限定されると考えるべきでしょう)。


英語にはindifferent(「無関心な」)のように、その形から意味を正確に推測することが難しい単語もあります。自分の母語とは異なる言語に囲まれた環境には理解できない物事が無数に存在するでしょうから、いちいち辞書を取り出して調べることが面倒になるのも無理がないことかもしれません。それでも、そのような習慣を早い段階で自分のものにできないのであれば、いくら英語学習に注力してもその成果が出ない可能性がありますので自分の英語運用能力を向上させたいと真剣に考えるのであれば、辞書を用いて学習を進めることの重要性を再認識することが必要であると僕は考えます。


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