SOL帰国生大学受験メールマガジン61号を配信しました ―SOLからのお知らせvol.136―

(2013年6月13日 17:25)

こんにちは。SOLからのお知らせです。
6月11日に帰国生大学受験メールマガジン61号を配信しました。今回は、安倍内閣の教育再生実行会議において審議されている大学入試制度改革に対する簡単な考察とHP更新情報をお伝えするものです。以前から安倍首相の「学力」観は時代錯誤というだけでなく、そもそも個人が社会生活を送っていく上で必要とする力をきちんと表すことができているのかについては疑問を呈されているところですが、今回のメールマガジンでは帰国生入試やAO入試の受験指導に長年携わってきたという視点から改めて検討しています。帰国生を対象としたものを含めた日本の教育制度のあり方に関心のある方にはぜひお読みいただければと思います。


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○メールマガジン6月11日配信分(一部抜粋)
つい先日、教育再生実行会議の大学入試改革の議論があちこちで報道されていました。9月をめどに首相に提言を行うそうですので、提言が出ましたら改めてこの場でお伝えしたいと思いますが、私自身がこの件に関してはあまりに多く言いたいことがありますので、取り急ぎ今回の報道のごく一部についてのみ、この場で触れておきたいと思います。


今回の会議は、大学入試が「1回だけの試験で、狭い分野の学力しか測れない仕組みになっている」という批判があること、および、AO入試や推薦入試など学力試験を課さない入試が広がっているため、受験生の学力を把握するための新たな手立てが必要とされていることを踏まえて、議論されているようです。ここに議論の前提として2点の現状認識が示されている訳ですが、この2点の現状認識を見る限り、この実行会議の提言は私にとって期待できるものにはならないようです。


まず、現在のいわゆる一般入試が「1回だけの試験で、狭い分野の学力しか測れない仕組みになっている」という件ですが、これは事実と違います。事実は、「狭い分野の学力さえ測れない仕組みになっている」です。なぜそう言えるかと言えば、いわゆる一般入試は極めて短い試験時間の中で広範囲を対象とする試験であり、かつ出題形式が短時間で大量の答案を処理できるという条件に縛られているからです。


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