青山学院大学文学部英米文学科の自己推薦入試について(2013年度版)―帰国生大学入試についてvol.196―

(2013年8月9日 16:45)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、青山学院大学の海外就学経験者入試における出願資格認定に関する条件に関して、共通のものを採用している文学部日本文学科や法学部の試験のあり方などをお知らせしました。この入試制度では一つ一つの学部で筆記試験の科目が異なりますので、入試要項や過去問を確認して自分の志望するところに合った対策をするようにしてください。


さて、青山学院大学文学部英米文学科は数年前に帰国生を対象とした入試を廃止し、自己推薦入試を導入しましたが、この入試制度では出願資格を認定する条件に日本の高校を卒業した人のみが得られる評定平均に関するものがないため、外国の教育制度を採用する海外の高校を卒業した場合でも特別な手続きを踏むことなく出願資格を得られるものの一つです。ただし、英米文学科の入試ということもあり、「通常の12年の学校教育課程を修了している(もしくは、修了見込みである)こと」というものに加えて、以下の英語運用能力試験のスコアや級に関する条件を満たすことが求められます。


・TOEFL iBT 68点(PBT 520点)以上
・TOEIC 730点以上
・英検準1級以上



この入試で合格するにはまず書類審査を通過する必要があります。この入試制度が実施されるようになってからの入試実績を見る限り、この段階で相当数の不合格者が出ていますので、英語運用能力試験のスコアや級に関しては上の水準を満たしているだけでは十分と言えず、できるだけ大きく上回っていることが必要です。また、以前にSOLから受験した人の結果を考えると、提出する成績表に記載されている素行や学習態度に対する評価が判定の際に重要なものとされている可能性がありますので、出願を予定している人はこの点を確認すべきでしょう。


書類審査の後には、日本語・英語の小論文試験、面接試験で構成される第二次審査がありますが、この審査で不合格になる人はほとんどいません。とは言っても、帰国生入試や自己推薦入試といった特別入試制度では、合否の判定基準などが一年ごとに変化することが全くないとは言えませんので、筆記試験に向けた準備をしっかりと行なっておきたいという人はこちらの記事を参考にしてください。


この入試の出願手続き期間は9月2日から5日までとなります。入試要項を見ると分かりますが、海外就学経験者入試とは違って志望理由などを長い文章で説明する書類を作成することが求められていますので、手続きに向けた準備をなるべく早く始めるようにしてください。


【青山学院大学特別入試要項】
https://www.aoyama.ac.jp/admission/undergraduate/request/#anchor_02


それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。
【お問い合わせフォーム】
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