SOLお勧めの電子辞書について(2016年3月版)vol. 4 ―英語学習の勧めvol.149―

(2016年4月19日 15:10)

こんにちは。SOLの余語です。
前回までの3つの記事では、英語学習において使うべき辞書に関して、書籍の形式で出版されているものやインターネット上のものと、電子辞書を比較して、適切な使い方をした場合、電子辞書が最も望ましいものであることを述べてきました。英語を学習する人には電子辞書の持つ学習上の効果を最大限発揮できる使い方してもらえればと思います。

さて、電子辞書は電器店などに行くと数多くのものが陳列されていますし、Amazonで検索すると膨大な数の候補が表示されます。その中でどのような特徴を持ったものを選ぶべきなのかということが次に重要になりますが、今回はそれを電子辞書に搭載されているコンテンツの面から考えてみたいと思います。

日本語を母語とするほとんどの人にとって、英単語の意味や用法を調べるにはまず英和辞典を用いるというのが自然な流れでしょう。この点、僕は2つの英和辞典が搭載されているものがよいと考えます。そのうちの一つは掲載されている多くの単語について文の中で実際にどのような形で用いられるかということ(例えば、問題になっている単語が動詞であれば、giveのように動作の対象が2つ取れるのか、hitのように1つしか取れないのかというようなことです)に関する説明が詳しく、例文にも多くふれることのできる「ジーニアス英和大辞典」です(同じ「ジーニアス」でも「英和辞典」が搭載されているものも多くありますが、これでは掲載されている単語の数や説明、用例も不十分です)。

そして、もう一つの辞書は「リーダーズ英和辞典」であり、こちらは単語の用法に関する説明がほとんどなく、例文も限定的にしか掲載されていませんが、収録されている語数が「ジーニアス英和大辞典」と比べても大変多く、学問などで用いられる専門用語まで幅広い範囲の単語がカバーされています。海外の高校では、日本の高校では見られないBusinessやPsychologyといった専門的な科目の履修を求められるケースがあり、一般的な英和辞典では太刀打ちできないということがありますし、TOEFLでも学問的な用語の理解が求められる場合があります。そのような場合にこちらの辞書が大いに役に立ったという話をこれまでの生徒からよく耳にしています(ある生徒からは、同じ高校に通う他の日本人がこの辞書の有用性に感銘を受けて、自分のものを持っていこうとしたので止めたという話を聞きました)。

これに、エッセイを書く時のための研究社新和英大辞典、そして英単語の細かなニュアンスなどを確認するためのOxford Advanced Learner’s Dictionary(OALD)The Longman Dictionary of Contemporary English(LDOCE)といった、英語を外国語として学習する人を対象とした英英辞典(これらはOxford Dictionary of Englishのような本格的なものよりも単語の意味の説明に使用される語の数が限定され、比較的容易に理解できるものになっています)が搭載されていればよいと思いますが、これらの辞書だけでは十分と言えません。次回の記事でもう2つ、搭載されていることが望ましい辞書をご紹介します。

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