単語の学習について vol. 2 ―英語学習の勧めvol. 157―

(2016年6月23日 19:00)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、英語の学習において、意味が理解できたり自分の考えを表現する際に自由自在に使えたりする語彙を増やすための学習が最も重要度が高いものの一つであることを述べました。僕らの生徒に限定しても、TOEFLやTOEICなどの成績と語彙量には関連性が見られますので、これらの試験でよい成績を取りたい人は単語の学習を積極的に行うべきです。

このような重要性が理解できていたとしても、単語の学習には手が伸びないという人は少なくないと思います。それは、この学習の初期段階ではある単語に辞書の上で対応する日本語を覚えるという効率が悪く、なかなか出口の見えない作業をしなければならないことがあります。また、特に英語圏の国に滞在している人の場合、日常生活の中で英語を話したり聞いたりしているうちに、英語運用能力を測る試験で必要な語彙量が身に付くと考えているということもあるかもしれません。

これはすでに過去の記事でも述べたことですが、英語圏の社会での日常生活の様々な場面において、そこで使用される単語の数については調査がなされています。それによれば、話したり聞いたりする形のコミュニケーションの80%は500個の単語で構成されているのに対し、書いたり読んだりするもののうちの80%をカバーする際には2,000語の意味を理解していることが必要になるそうです。話している場面では即時の対応を求められることが多いので、そこでの情報伝達で用いられる語彙の方が少ないというのは納得のいくところであり、このようなことを踏まえると、英語圏の国々で生活している人でも単語の学習を行う必要性は高いと言うことができると思います。

なお、学習という行為を継続的に行おうとする人にとって、目標が明確に設定されていることはその背中を押してくれるものの一つですが、単語の学習も例外ではありません。この点、TOEFLやTOEIC、IELTSといったテストがどのような目的で実施されているかを考えることが重要であり、例えばTOEICは英語圏の社会で生活を送ったり仕事をしたりするための言語運用能力があるかを見るもので、そこで800点ぐらいのスコアを取るのに必要となるのは、日常的な読み書きで主に使われる2,000語に加えて、高校生がふれる機会の少ないビジネスの場面でよく使われるものが習得すべき語彙量の目安となり、旺文社が発行しているこの教材は、それに見合ったものの一つと考えられるでしょう(実際に、以前の生徒がこの本をTOEICの問題を作成した経験があると言う英語圏の人に見せたところ、TOEICで求められる水準に沿っているという反応が得られたそうです)。

ただし、TOEICでは日常生活やビジネスの場面でよく見られる文章の他に、新聞の経済面などから引用されたような体裁のものが出題されることもあり、より高いスコアを目指すには政治や法律の分野の用語についても一定程度理解できることが求められます。その場合には、4,000~5,000語が学習目標になると思いますが、日常生活を普通に送っている状況では目にしないものも含まれますので、自分で単語の学習に取り組む必要が出てくるでしょう。

それでは、次回はTOEFLやIELTSを受験する際の学習目標について考えてみたいと思います。なお、今回の内容についてご質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。

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