受験する大学や学部・学科の選び方について(1) ―帰国生大学入試についてvol. 246―

(2020年4月29日 19:00)

こんにちは。SOLの余語です。
日本では、新型コロナウィルスの感染拡大に対する政府の不十分な対応が大きな問題となっており、治療薬の開発に時間がかかることなども相まって、今後の見通しが不透明な状況のままである中、緊急事態宣言が解除される予定の5月6日以降も当分の間キャンパスを閉鎖すると慶應義塾大学が決定したようです。このような動きが帰国生入試やAO入試の実施時期などにどのような影響を持つのかについて現時点で確かなことは分かりませんが、全ての受験生にとって公平な形で入試が行われるように大学に対する働きかけを我々も行っていきたいと考えています。

※前の記事でも書きましたが、受験生や保護者からの問い合わせが多ければ多いほど、大学が入試の実施のあり方を見直す可能性が高まります(過去にもTOEFL iBTでスコアが有効とされる期間などが見直されたことなどがあります)。現在の状況で自分が実際に受験できるかということなどに不安を感じている人はそれを大学に伝えた方がいいでしょう。

さて、例年この時期になると、北半球の国の高校を5・6月に卒業する予定の人が受験する大学や学部・学科を真剣に考え始めることが多くなり、オンライン授業をしている人と「受験する大学などをどのように決めていくべきか」「いつまでに決めた方がいいのか」といった点に関して話すことも増えていきます。また、今年は世界各地での新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、通っている高校の授業がオンラインで行われたり、決められた課題をこなしていく形になったりしたことで、このようなことを考える時間が多く確保できるというケースもあるかと思います。

自分の高校卒業後の進路を検討する際に、すぐに明確な方向性を見出すことができる人もいるでしょうし、すでに受験する大学や学部・学科を決定して受験に向けた準備(例えば、自分が受験する予定の学部・学科で学べることに関係があるボランティア活動に参加するなど)を始めている人もいるでしょう。しかし、これまでの生徒を見る限り(そして、私や私の周りにいる人が受験生だった頃の様子を振り返ってみると)、自分の考えが曖昧な形なままでなかなかまとまらず、あれやこれやと考えているうちにズルズルと時間を浪費してしまうだけで結論が出ないということも少なくないようです。

そこで、ここから数回の記事で、大学受験に臨む際の基本的な方針を決める場合に「何をいつまでにどのように考えていけばよいのか」ということを取り扱いたいと考えていますが、次回の記事では「どの学部・学科で何を学びたいのか」ということを考えることの重要性」について述べたいと思います。

それでは、日本の大学の帰国生入試やAO入試の受験に関してご質問などがありましたら、以下のフォームからご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comにメールをお送りいただければと思います。よろしくお願いいたします。

【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html

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