現在の教室の状況について(2022年10月31日)―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 214―

(2022年10月31日 19:15)

こんにちは。SOLの余語です。
生徒が出願手続きで提出する書類を作成するのをサポートする際には、大学が受験を考えている人に向けて発行しているパンフレットに目を通すことがあります。今年、そのような作業をしている中で気になったのが、首都圏の有名私立大学を中心に各学部・学科で学ぶことのできるものに関する説明が極端に貧弱になったものが増えていることです。

例えば、帰国生入試やAO入試を受験する人で早稲田大学のパンフレットを見たことがある人は少なくないと思われますが、今年度のものは教員や卒業生のインタビュー記事が中心になっているだけでなく、それが彼ら/彼女らの写真が強調される構成を取っており、学部・学科で実施されている授業は名前が羅列されるだけで、詳しいことはホームページ上にあるシラバス(これがまた望んでいる情報に到達しにくいものなのです)を確認しなければならなくなりました。また、この大学の「看板学部」とされている政治経済学部のものはホームページ上の情報が不十分なものであるから入手する人が多いにもかかわらず、基本的にQRコードがいくつか掲載されているだけで、それを読み込むとホームページが表示されるため、結果的に欲しい情報が全く手に入らないという印象を持った人は多いはずです。

そして、今年、僕が個人的に最も印象に残っているのが上智大学のもので、大学や学部・学科のカリキュラムに関する説明が簡素化されたことにも驚きましたが、目を引くのがファッション誌のようなスタイリッシュな写真が主な内容になっているもので、そこにある記事も学生の尊敬する人などを紹介するといったものが中心でした。このように大学の本来的な役割の一つである学問研究とそれを行うための教育と関係のないものが多く見られるようになることは、大学で何を学ぶのかについての情報が得られにくくなるために、帰国生入試やAO入試を受験する人が我々のように以前のものにふれたことがある人のサポートを受け入れられない場合に大きな問題に直面するだけでなく、受験生が学びたいと考えていることと大学が現実に提供しているものの間に乖離が生じ、彼ら/彼女らの学習意欲を十分に引き出せないという状況につながる可能性があると考えています。

最近、大学の教員が意味のない事務作業を多く抱えており、研究活動を十分に行えないという話をよく聞きますが、大学やその学部・学科を持続的に運営していけるように、学外にいる人にとって大きな情報源となるパンフレットくらいはしっかり作りこんでもらえたらと思います(特に、このようなものを入手する人の中にはそこに入学することを強く希望している人が少なくないことを考えると、そのような思いが強くなります)。

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