中央大学法学部の英語運用能力特別入試について ―帰国生大学入試についてvol. 349―

(2022年12月9日 19:30)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、青山学院大学地球社会共生学部が実施している自己推薦入試の概要を紹介しました。海外の高校を卒業した人がこの入試で出願資格を得るには、学部が指定する英語運用能力試験で一定以上の成績を取る必要がありますが、倍率が非常に高いものになっていることを踏まえるとそれをできるだけ高いものにしておくことが望ましいですし、小論文試験に向けた準備もしっかり行うべきです。

さて、首都圏の有名私立大学の中で、弁護士や会計士といった社会的な評価が高い資格を取るためのプログラムが最も充実しているとされるのが中央大学です。特に、法学部はこの大学における「看板学部」だと考える人が多いようですが、実際にこれまで多くの法曹関係者を輩出していますし、卒業後に有名大学のロースクールに進学したり予備試験で放送課の資格を取得したりする人も少なくないと聞いています(SOLのOBOGでもここから慶應義塾大学の法科大学院に入学した人がいます)。

このような実績からは日々の授業が充実したものであることが推察されますし、多摩のキャンパスには「炎の塔」という施設があり、入室試験に合格した人だけが入ることのできるゼミがあり、OBOGの弁護士になった人などから指導を受けることができる体制が作られていました。来年度から法学部だけ文京区の茗荷谷に新しく設けられたキャンパスに移転するとパンフレットで説明されており、ロースクール入試の受験準備のための専門学校に学生が通いやすい状況になるため、学部内の学習環境がどのように変化するかには注意が必要だと思われるものの、これまでの伝統に反するようなことはしないのではないかと考えています。

この学部では、英語運用能力特別入試において海外の教育制度を採用する高校を卒業した人を受け入れています(AO入試ですので、日本の高校に編入したり高校入学以前に海外に滞在した経験があったりする人も受けることができます)。この入試で出願資格を得るにはTOEFL iBTやIELTSといった学部が指定する英語運用能力試験で一定水準以上の成績を取得しておくことが必要になります。また、合否の判定は、出願手続き時に提出した英語運用能力試験の成績に合わせて、小論文試験や英語試験(例年、和文英訳問題とエッセイ問題で構成されます)、面接試験の出来を基に行われます。

法学部では、学ぶ学問が法学もしくは政治学のどちらであるかにかかわらず、専門的な用語や概念の内容を理解することが求められるので充実した学生生活を送るには高い日本語運用能力が必要になりますし、この入試の小論文試験は一つのトピックについて対立した主張を取り上げる2つの文章を読んだ上で自分の考えを述べるという他の入試ではあまり見られない形式になっていることが多いので、小論文試験の対策は受験準備の中で重要なものの一つとなります。ただし、少なくとも政治学科では英語運用能力が高い人を入学させたいという方針があるので(以前の記事でも述べましたが、面接試験の会場でこのような話を教授からされたOBOGがいます)、英語運用能力試験の成績をできるだけ伸ばしておくことや、英語試験の対策を万全な形で行っておくこと、面接試験で英語でのスピーキング能力をアピールできるよう準備しておくことなどが合格するには必要です。

この入試の出願手続き期間は9月中旬から下旬になります(今年度は9月15日~9月22日でした)。TOEFL iBTやIELTSといった英語運用能力試験の成績証明書の提出に関して学部から様々な条件が設けられているので、その点を入試要項で確認するようにしましょう。

それでは、日本の大学の帰国生入試やAO入試の受験に関してご質問などがありましたら、以下のフォームからご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comにメールをお送りいただければと思います。よろしくお願いいたします。

【教育相談フォーム】
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