「既卒生/2022年5・6月卒業生コース」の授業について(6)―SOLからのお知らせvol.249―

(2022年3月30日 18:00)

こんにちは。SOLからのお知らせです。
前回は、最近、個人の使用を前提とした情報機器が発達したことなどにより、「自分の世界」と関わりのないと思われる他人とのコミュニケーションに消極的な姿勢を見せる人が増えているものの、対面でのグループ指導に参加する人の定員を16名としているSOLの帰国生大学受験セミナーでは、教師が生徒に様々な形での働きかけができると述べました。その結果、帰国生入試やAO入試の受験に必要なコミュニケーション能力を伸ばす機会を多くの人が確保できているようです。

さて、ここまでの記事を読んだ人の中には、「教師と生徒のコミュニケーションの機会を増やしたいのであれば、グループ指導ではなく個別指導で授業を行うべきでは?」と思った人もいるかもしれません。確かに、インターネットで帰国生入試やAO入試の受験準備をサポートしている塾について調べてみると、(しっかりとしたサポートをするだけの能力や経験がある教師を十分に集められているかどうかは別にして)全ての授業を教師:生徒が1人:1人という形で行っていることをアピールポイントしているものが多く見られます。

我々もこれまでそのような授業を数多く担当してきましたし、今でも年間の授業数という観点ではグループ指導と同じくらい生徒が1人または2人という授業を行っていますので、そのメリットはよく理解しているつもりです。しかし、授業に参加する人数を全ての人がそこでのコミュニケーションに参加する機会を得られる規模に限定しておけば、小論文試験などに対応する力を伸ばす効果が大きなものになると考えて、6月後半から翌年の2月の終わりにかけて、主に小論文の書き方について考えたり日本語の読解力を上げたりするための授業をグループ指導という形で行っています。

例えば、同じ年齢層の人があるトピックについて自分が考えたこともない範囲まで視野に入れていることを知ることは学習者にとって大きな刺激となります。また、問題文の内容の解説において、我々はできるだけ多くの人に理解してもらえるように、その時々のニュースで見られる事件や社会問題だけでなく、映画や音楽作品にふれるなど硬軟取り混ぜた形で話をするようにしています。しかし、残念なことではありますが、我々は年々歳を重ねており、自分たちが広く社会で共有されている知識だと考えているものを目の前にいる生徒が知らないということはそれなりの頻度で起こるものです。ただし、教室内に僕らの話が理解できた人が1人でもいれば、それを現在の18、19歳の人にも分かる形に変換してもらうことができます。

このようなことを書くと、学力が相対的に高い人にとってはグループ指導を受けるメリットはないように思われるかもしれません。しかし、小論文試験や面接試験では、自分の考えを説得力のある形で伝えるためにその内容に合った具体例を挙げられるか、そしてそれを受け取る側が理解できるように説明できるかが重要なポイントになります。これは連想ゲーム的な思考力が求められるというように言えるかもしれませんが、このような思考回路は人に何かを伝えようとする体験を蓄積することによって働きが活発になるものです。また、与えられた文章の読解を十分にできる人でも、その中にある重要な出来事や問題の中身の把握が曖昧なものになっていることはよくあることです。これも誰かにその内容を説明しようとする際に気付かされることであり、それによって学習意欲がさらに高まることも期待できるということになります。

このように、参加する人数を一定程度以上に増やさなければ、グループ指導は全ての学習者にとってメリットがあると考えられます。そのため、SOLの帰国生大学受験セミナーでは、生徒全員が理解を深めるべきトピックを扱う小論文や日本語読解の授業を定員を16名に限定したグループ指導という形で行っているのです。

なお、この学期の詳細については、以下のページをご参照ください。
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course1/index.html#c01

それでは、帰国生大学受験セミナーの授業の日程や内容、授業料についてご質問などがある方は以下のフォームよりご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comまでメールにてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/

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