中央大学文学部や国際経営学部の自己推薦入試について ―帰国生大学入試についてvol. 352―

(2023年1月13日 19:15)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、中央大学商学部の英語運用能力特別入試やドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語運用能力特別入試の概要を紹介しました。後者の入試に関しては、中国や台湾の現地校を卒業した人が受験することが多いようですが、学部指定の中国語運用能力試験の成績を提出するだけでなく、大学が作成した外国語試験の受験も求められており、中国語のネイティブでも難度が高いと感じられるもののようですので、対策をしっかり行うべきだと思います。

さて、この大学では文学部や国際経営学部でも自己推薦入試を行っており、学部が指定する外国語運用能力試験で一定以上の成績を修めていれば、海外の高校を卒業した人でも出願資格を得られます。このうち、文学部には人文科学系の様々な学問分野に合わせて多くの専攻が設けられており、専攻ごとに「共同研究室」があったり多くの授業が少人数制になっていたりするため、そのプログラムの充実度は首都圏の有名私立大学の中でも高いと言えるのではないかと思います。一方、国際経営学部はこの大学の中で最も新しい学部で、英語を主な使用言語として国際的な経済活動に参加するために必要なものが学べるというのがアピールポイントのようですが、以前の記事でも述べた通り、ここ数年で設立されたこのような学部は全般的に学生に十分なものを与えられるかという点に疑問が残ります。

文学部の自己推薦入試では、出願資格に2つの型があり、海外のカリキュラムを採用している教育機関で学んだ経験がある人は「外国語型」で受験することが多いと思います。この場合、学部が指定する英語やドイツ語、フランス語の運用能力試験において一定以上の成績を修めていることが求められていますが、この水準自体はそれほど高いものではありません。ただし、第2次選考では多くの専攻において外国語の試験がありますし(その内容は出願手続き時に指定した言語によって異なりますが、ドイツ語やフランス語で受験する場合には文章を書くことが求められるので、そのための対策が必要です)、面接試験においても外国語を使用する専攻がありますので、運用能力をできるだけ伸ばしておくのが望ましいと言えるでしょう。

また、国際経営学部においても、自己推薦入試の出願資格を学部が指定する英語運用能力試験の成績に関する条件を満たすことが求められますが、その水準を見ると実質的に帰国生入試になっているように感じます。ただし、この入試ではこの学部のあり方に魅力を感じている受験生がそれほど多くないためか、もしくは出願手続き時に提出する志望理由書(A4用紙2枚分の長さの英文を書くことになっています)の作成作業が厳しいものになるためか、学部が定めるラインに到達していれば合格可能性が出て来ます。他の有名私立大学の経営学部や商学部の入試で十分な成果を出せなかった人は受験を考えてもいいかもしれません。

どちらの入試も出願手続き期間は9月初旬になります(今年度は9月1日~9月7日でした)。文学部の自己推薦入試は専攻によって提出が求められている書類が異なるので入試要項の確認が必要になります。また、国際経営学部では上で述べた志望理由書の作成に時間がかかるので、スケジュール管理をしっかり行うようにしましょう。

それでは、日本の大学の帰国生入試やAO入試の受験に関してご質問などがありましたら、以下のフォームからご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comにメールをお送りいただければと思います。よろしくお願いいたします。

【教育相談フォーム】
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