現在の教室の状況について(2023年1月23日)―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 227―

(2023年1月23日 19:45)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、日本語を母語とする人が英語圏の教育機関で学んだ場合に学校の授業にある程度参加できるようになるのに順調に行っても2年くらいかかるという言語学習に関する研究で明らかになっていることを踏まえると、例えばカナダやアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドといった英語圏の国や地域に高校から単身留学した人が自分の考えや感情を周りの人に共有できない状態のまま長い期間を過ごさなければならないことが多いと述べました。これによって自己評価(self-esteem)が下がってしまうことがあるのではないかと僕は考えています。

単身留学生が海外に渡航する14、15歳といった時期は、多くの人にとって「自己のあり方」を確固たるものにするための模索をしている最中であり、自分に対する評価に関しても不安定な状態にあります。すでに大人になった人がこの時期を振り返った時に、日常生活の中でどのように振舞うのが自分にとって心地がよかったり腑に落ちたりするのかを考える中で、自分があまりに些細な問題に悩んでいたことに驚くというのはよく聞く話ですが、本人たちは自分の存在がかかった重要なものと認識していることは少なくないですし、ここでしっかりと考えておくことがその後の人生が充足感に満ちたものになることにもつながります。

このような自己探求の過程においては、自分が他の人などと比較してどのような能力や適性などを持っているかを確認したり、現在直面している問題などに関して自分が抱いている考えや感情が社会的に許容されるものであるといった意味で正しいものか否かを考えたりすることが多いようです。中には、このような形で自分の外部に目を向けることなしに「自分のあり方」の確実性を実感できるという人も一定数いるのでしょうが(「イノベーター」と呼ばれる人たちの生い立ちはそのように描かれることが多いです)、社会や自分が形成してきた人間関係の中にいる人々などの様子や反応を知ることが自分の存在の不安定さを解消するのにつながるのが(少なくともこの年齢層の人にとって)通常であると思います。

ここで大きな役割を果たすものの中には、本を読んだりインターネット上のサイトや動画で様々な情報にふれたりすることに加えて、自分の周りにいる人々とコミュニケーションを取ることが含まれます。身近にいる人に上で見たような点に関する問いを投げかける、もしくはそのような人々がこれまでどのような価値観を抱いて生活を送って来たかについての話を聞くことなどによって、自分の考えや行動を調整し、「自分が何か過ちを犯しているのではないか」、「社会の構成員の一人として自分は受け入れられないのではないか」という思いを克服していくのです。このような意味で、14~18歳といった年齢層の人にとって、「自己のあり方」を安定したものにし、自分に対する評価を一定の水準で維持していくために、他者とのコミュニケーションが充実した内容を伴ったものになることが重要であると言えるでしょう。

さて、東京23区やその近郊では、新型コロナウィルスに新たに感染したとされる人の数が減少してきていますが、死者数などの推移からまだ予断を許さないという有識者も少なくありません。現在、教室では2週間後に一般入試の受験を控えている人がいるため、感染対策をしっかり行うように生徒に話しています。

それでは、帰国生の大学受験やSOLの帰国生大学受験セミナーなどに関して情報をご希望の方は以下のフォーム、もしくはinfo@schoolofliteracy.comよりご連絡ください。よろしくお願いいたします。

【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/

トップへ戻る