現在の教室の状況について(2023年2月13日)―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 230―

(2023年2月13日 19:00)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、SOLの帰国生大学受験セミナーの12月、1月の2ヶ月間は、オーストラリアやニュージーランドの高校でその直後に最終学年に入る人にとって、どのような学習上の特性を持った人がどのような形で帰国生入試やAO入試の受験準備を進めて行くべきなのかを具体的に確認できる機会となることを説明しました。これはインターネット上で情報収集しているだけではよく分からないことですので、効果的に学習を進めるのに重要なことだと考えています(その他の時期でもOBOGが教室に来る時に生徒に話をしてもらっています)。

先日、首都圏の有名私立大学で実施される一般入試の国語の試験で出題された文章を生徒と一緒に読んでいたところ、インターネットが社会やその構成員に与えた影響を論じているものがありました。その主張の一つは、様々なサイトで見られる文章をどのように解釈するかについて最終的には読み手にその判断が委ねられている上に、検索エンジンやフィルタリング技術が発展し、何らかのトピックについて自分が直感的に抱いた考えや印象などに合った情報に接することが可能になったために、人々にとってインターネットがまるで「合わせ鏡」のように機能しているということでした。実際に、新型コロナウィルスのワクチンについては、それが果たす機能に関する多くの陰謀論的な情報が見られただけでなく、多くの人がそのようなものにはまり込んでしまうという問題が国内外で注目を集めたことは記憶に新しいと思います。

今までにないほど多くの情報が飛び交う中では、自分にとって馴染みのあるものにしがみつくことで安心したいという気持ちが生じるのは想像ができることですし、自分の考えを(それがどれくらいの数であるかに関係なく)受け入れてくれる人がいるものであることを確認することで承認欲求を満たしているケースもあるはずです。そして、このようなコミュニケーションの場が形成された結果、自分の中に以前から定着している思考のあり方に合致するものを探し出すことに多くの時間や労力を費やしてしまう人が少なくない数見られるようになったという指摘もあります。

これは、帰国生入試やAO入試の受験に向けたサポートの現場でも確認できるものであると思われます。というのも、ある入試で合格するのに必要なものは何か、自分の合格可能性を高めるために何が必要なのかといったことに関して、自分が想像していたことに沿った内容の記事などを見つけるために学習のための時間を削ってしまったと言う人が、グループ指導の定員を16名とし、授業時間外で教師と個人的に話す時間を多く確保できるSOLの帰国生大学受験セミナーの生徒の中にも、少なくとも受講の初期段階では数名いるからです。

この本末転倒とも言える状況からできるだけ早く抜け出し、小論文試験や英語運用能力試験の対策のような本当に合格に必要なものに専念できるようになるには、僕らが話していることに同じ空間を共有する他の人が(彼ら/彼女らが当初考えていたことに反していたとしても)信頼を寄せている様子を実際に目にすることが必要です。この点でも、6、7か月という期間をこの教室で過ごしてきた人たちと共に学ぶことができる12月、1月という時期は、受験準備を始めたばかりの生徒にとって意味のあるものだと思います。

なお、現在の教室の様子を写真で確認したい人は、SOLのFacebookやInstagramのページを定期的に更新していますので、そちらを見てもらえればと思います。よろしくお願いいたします。

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