現在の教室の状況について(2023年5月15日)―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 245―

(2023年5月15日 19:00)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、女性が社会参加しやすい状況を整えることが重要な政策の目標の一つとなっているとされる現在の日本社会においても「男性稼ぎ手役割意識」が根強く残っていることを確認した上で、それがSOLの教室内などで見られる男性と女性の間のコミュニケーションに対する積極性の違いにつながっている可能性があるのではないかという話をしました。今回は、そのように考える理由の一つについて述べたいと思います。

先日、文教大学教育学部の成田奈緒子氏の本を読む機会がありました。彼女は学校や家庭における生活の中で様々な問題に直面している子どものサポートを主に脳科学の観点から行っている研究者だそうですが、その本で2010年代の初めから子どもの様子に大きな変化が見られるようになったという話をしています。例えば、彼女が参加した親子で様々な体験をするイベントで、10年ほど前に子どもが木工の体験コーナーで人目を気にすることなく自分の好きなように木片で模型を作っていたのが、今では何を作っていいのか途方に暮れてしまう子どもがほとんどで、自由に想像性を発揮してもらう機会を与えたいと思っているのに彼ら/彼女らは保護者の指示を待っているようだと担当者が嘆いている姿が紹介されています。

また、現在、成田氏が担当している授業では反抗期を体験したことのない学生が多くいるようで、そのような変化の背景には、保護者が自分の子供を溺愛しながらも彼ら/彼女らに対して不信感を抱いているが故に、様々な場面において子供がどのような行動をとるべきかについて彼ら/彼女らの判断に先回りする形で介入してしまうことが増えたことがあるとしています。確かに、大学受験に向けた準備のサポートを行う現場にいても、生徒よりも保護者の方が前のめりになっており、帰国生入試やAO入試の情報を多く集めているだけでなく、自分の子供の進路について彼ら/彼女らに考える時間を十分に与えずに、一般的に理想的とされてものを押し付けてくるという悩みを聞くことが多くなったように思います。

日本のように「男性稼ぎ手役割意識」の強い社会では、男の子に将来の生活を支えてもらうという想定が保護者の側にあることもあって、上で述べたような介入が彼らが成長していく中の様々な場面でなされることが以前から少なくなかったという話は日本や韓国の社会の様子を切り取った作品でよく見られるものです(以前から、帰国生入試やAO入試の受験、もしくは帰国生大学受験セミナーの受講について面談が行われる際に、女の子が一人で来るということは少なくないものの、男の子はほとんどの場合保護者と一緒であるというのもその表れの一つかもしれません)。また、成田氏が述べていることが事実であるならば現在そのような傾向はより強いものになっていることも考えられます。

そして、それが日常生活におけるコミュニケーションにも及ぶようになると、会話をどのようなタイミングで始めるか、どのようなトピックについて行うか、何を語るべきなのかといった点に関して、周りの大人が彼らに先回りして判断を下してしまうことがよくあるために、男性が他者との間で自分なりに展開する経験を十分に蓄積することが難しくなります。その結果、女性との間に見られるコミュニケーションに対する積極性の違いが生じるのではないかと僕は考えています。

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