現在の教室の状況について(2023年6月5日)―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 247―

(2023年6月5日 19:15)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、日本社会で今も根強く残っていると言われる「男性稼ぎ手役割意識」を反映した発言や行動に日々の生活の中でふれることで様々な面で「安全志向」になっている男性が少なくないのではないかという話をしました。そして、これが男性と女性の間で見られるコミュニケーションに対する積極性の差を生む要因の一つになっているのではないかと僕は考えています。

さて、このブログを今まで読んでくれている人の中には、SOLの教室で学んでいるような18、19歳の人が周りとコミュニケーションを取る体験の蓄積のあり方やそれに対する捉え方に関する記事が頻繁に掲載されていると感じる人がいるかと思われます。実際に、「SOL帰国生大学受験セミナーについて」というシリーズのものは、その時々に授業を受けている人の様子や彼ら/彼女らから聞いた話とそのようなトピックをつなげた形になっていることが多くあります。これは、帰国生入試やAO入試で満足できる結果を残すのに必要なものの一つがコミュニケーション能力であると僕らが考えているからです。

例えば、これらの入試には、多くの場合、小論文試験があるという特徴があり、最近は過去問が大学のホームページで閲覧できるので、出題形式がどのようなものかについて確認している人もいるかと思います。この試験では以前、問題が小論文のテーマを指定するだけの2、3行の文で構成されているものが少なくなかったのですが、現在ほとんどの大学で入試を実施している学部・学科が専門領域としている学問に関連したトピックを扱うA4用紙1、2枚の文章を受験生に読ませた上で、そこでなされた主張などに関してどのように考えるかを400~600字で説明させるというものが主流になっています。

このような変化があった理由の一つは、各学部・学科の教員が大学入学から4年間の課程をそれぞれが焦点を当てている学問の観点から社会で見られる様々な現象を分析するための素地を身に付ける時期と捉えており、そのために必要なインプットができる能力を受験生が持っているかということを確認したいと考えていることがあると思われます。ここで高く評価される答案を作成するには、問題文中で筆者がどのような主張をどのような形で展開しているかを正しく理解できることがまず必要になります。そして、その上で、問題文の内容に合った形で自分の考えを(そのような考えを持つことは十分にありうるという意味で)読み手に納得してもらえるように説明する、つまり問題文との間で「内容的に嚙み合ったコミュニケーションができる」ことが求められます。

また、これは多くの人にとって小論文試験を取り上げるよりも分かりやすい話だと思いますが、ほぼ全ての帰国生入試やAO入試で実施されている面接試験でも試験官と上で述べたような形で会話をできることが望ましいと言えるでしょう。このように、これらの入試で満足できる結果を出すには、コミュニケーションを十全に取れる能力を自分のものにしておくことが必須であるため、受験に向けた準備を始める前の段階から様々な人と言語を用いて意思疎通をする経験を蓄積しておくべきということになるのです。

なお、現在の教室の様子を写真で確認したい人は、SOLのFacebookやInstagramのページを定期的に更新していますので、そちらを見てもらえればと思います。よろしくお願いいたします。

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