2024年11月卒業生コースについて(8) ―SOLからのお知らせvol.327―

(2023年12月27日 18:15)

こんにちは。SOLからのお知らせです。
12月21日に掲載した記事では、オーストラリアやニュージーランドなどの高校で日本人が自分一人だったり、他の日本人が異なる進路を歩もうとしていたりすることで孤立感を抱きながら受験準備をしている人がいるが、SOLの帰国生大学受験セミナーで12月4日から始まった少人数制グループ指導のような機会を活用すればそのような問題を克服できるという話をしました。個別にせよ集団にせよ、オンラインでの指導のみで受験準備を進めてしまうと、精神的に支え合うことができる仲間を見つけることができず、それによって学習に臨む姿勢が積極的なものにならない可能性があります。

さて、上で挙げた記事の中では、精神的な安定という学習プロセスそのものに間接的な影響を及ぼすものに注目しましたが、受験準備を行う際に様々なトピックで話ができる仲間が身近にいることは帰国生入試や総合型選抜での試験によりよく対応する力を身に付けることにもつながります。このブログではよく「帰国生入試や総合型選抜は受験生のコミュニケーション能力を試すものである」という記述を目にすると思います。例えば日本語小論文試験においては与えられた問題文における筆者の主張をよりよく理解し、それに対する自分の考えを採点を担当する人に説得力のある形で伝えることによって高い評価を受けることが可能になります。

「相手の話をよく聞き、それに合った話を相手が理解できるように提示できる」というのがコミュニケーション能力の本質なのだとすれば、この試験はそれを年齢相応な形で持っているのかを見るものだと言えるでしょう。これらの入試の大半で実施される面接試験でも試されるものは同じですし、その資料の一つとなる志望理由書も作成の段階で受験しようとしている大学や学部・学科のパンフレットやそこで扱われている学問に関する本を読み、「なぜ特定の学部・学科で学びたいと考えているのか」が読み手である試験官によりよく伝わるような内容、構成の文章を書くという点でコミュニケーションという行為になるのではないかと思います。

コミュニケーション能力を高めるには、様々なトピックについて論理的な形で自分の考えを構築していったり、それに説得力を持たせる具体例はどのようなものかということを考えたりすることの他に、実際に自分とは異なる考えを持っていたり、生活体験やこれまでに置かれてきた環境などのバックグランドに違いがあったりする人に自分の考えを伝えてみる経験を蓄積することが必要になります。それを実現するには、同じ時期に受験準備を行う仲間(教師とコミュニケーションを取っているだけだと話を聞くことだけに専念してしまう人がいます)を身近に(今はLINEやInstagramといった連絡手段があるので、僕が18、19歳だった頃よりは空間的にかなり広い概念になるかもしれません)確保しておくべきだと僕らは考えています。

また、自分とよい関係性ができている人があるトピックについて自分と違う考えを持っていることを知ることが視野を広げてくれたり、周りの人の学習に取り組む姿が自分の背中を押してくれたりと、受験準備を一緒に行う仲間がいることは他の点でも重要だと言えそうです。12月4日から始まった「2024年11月卒業生コース」の少人数制グループ指導については来年1月からの受講申し込みを受け付けていますので、オーストラリアやニュージーランドの高校に通う人にはそこで仲間を作る機会を確保してもらえればと思います。

なお、「2024年11月卒業生コース」の概要は以下のウェブページにおいて確認できます。

【2024年11月卒業生コース概要】
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course2/index.html#c01

【帰国生大学受験セミナーの授業の特徴や内容などについて】
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/info/index.html#c01

それでは、帰国生大学受験セミナーの授業の日程や内容、授業料についてご質問などがある方は以下のフォームよりご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comまでメールにてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/

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