現在の教室の状況について(2024年2月19日)―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 282―

(2024年2月19日 19:00)

こんにちは。SOLの余語です。
2月5日に掲載した記事では、中学受験の準備をしている中で「受験うつ」のような問題に直面する人の中には、学習に消極的な姿勢を見せるようになってしまった時などに「中学受験をするのは自分で選択したことだ」という形で厳しく叱責された経験を持つ人がいるという話をしました。中学入試の対策は小学4年生になった時点から始めることが今でも一般的なようですが、例えば、日本の法制度で18歳未満の人が保護者の同意なしに契約を結ぶことができないことの理由などを考えると、「自己責任」の観点から何らかの行動を取るように中学受験生に迫るのは酷な話であると思われます。

さて、このところ、インターネット上を中心に、日本人が「プランB」的な思考に基づいて行動することができないことを問題視する論考を目にすることが増えました。「プランB」的な思考とは、何らかの問題が生じた際に、その時点で最善の対策とは何かについて検討しておくだけでなく、対象となる状況や問題解決のために使うことのできるリソースのあり方といった点に関して大きな変化があった場合のために次善の策(「プランA」に対する「プランB」ということですね)をできるだけ多く用意しておくべきとする考え方です。社会や企業の中で起きた問題に対処する際に「プランA」のみを策定し、「プランB」について考えることがないため事態が深刻化したという事例が現代の日本社会では目立つと言われています。

例えば、2020年の2月、日本でも新型コロナウィルスの感染者が見られるようになったことを受けて、厚生労働省は「クラスター対策班」を設置し、新規感染者が出た場合にウィルスを体内に取り込んだと思われる時点からのその人の動線を辿り、そこで接触したグループを特定した上で彼ら/彼女らを隔離することを主な対策としました。新型コロナウィルスの感染力が(相対的に)低かった間は一定の効果が見られたようですが、その後、変異株が短いスパンで次々と登場し実行再生産数が上がったことによって、都市部を中心に感染者の数が急激に増加すると、「クラスター対策班」を中心とした対策の有効性が失われてしまいました。一方で、その間、「プランB」であるはずのPCR検査を幅広く行う体制の整備を怠ってしまったが故に、新規感染者の増減に関する動向がどのようなものかについて正しく把握することが難しくなり、他国でワクチンが開発されるまで感染の拡大を止めることができなかったと言われます。

2011年3月に福島原発事故が起きた際にも「プランB」的な思考の重要性が度々指摘されましたが、前回までの記事で取り上げてきた中学受験に関しても保護者や周りの大人が準備を始める前の段階から「プランB」について検討しておくべきなのではないかと考えています。事前に想定していたような形で学習を進めることのできない人に「自分で選択したことなのだから」という形で「プランA」を遂行することを強要したとしても、「受験うつ」のように長い期間心身に悪影響を及ぼすような問題に直面する可能性を高めるだけだからです。中学受験はあくまでも人生の一局面に過ぎないことを考えても、その受験を止めることも含めて、受験生の状況の変化に合わせた対応策をできるだけ多く用意しておくべきと思います。

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