2023年度帰国生大学受験セミナーの授業が終了しました ―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 285―

(2024年2月29日 18:45)

こんにちは。SOLの余語です。
SOLの帰国生大学受験セミナーでは、昨年の6月26日から2023年度のグループ指導を実施してきましたが、先週2月23日がその最終日となりました。2月に入ってからは首都圏の有名私立大学で一般入試がほぼ毎日実施されていたこともあり、授業を受けている人が1名という日も少なくなかったのですが、その生徒も朝から夕方まで授業内外の時間を充実した形で過ごせたようです(その様子は、SOLのFacebook、またはInstagramでご覧ください)。

2023年度の帰国生大学受験セミナーでは、例年よりも多くの生徒から生活リズムを一定に維持するのに苦労しているという話を聞きました。人数の多少を考慮に入れなければ、このような状況に直面している人が教室にいるのは少なくともここ数年続いて見られている問題です。僕らのサポートのあり方が時代に合わないものになったといった事情で生徒が教室での授業などに手応えを感じなくなっているというようなことは彼ら/彼女らから話を聞く限りなさそうなので、何が原因で問題が生じているのかを考えることがよくあるのですが、生徒の日々の生活を見ていて思い当たったことが一つあります。

僕が生徒の多くと同じ十代後半であった頃にも、深夜になっても寝ないでいるように若い人の行動を方向付けるものは多くあった記憶があります。僕の場合で言えば、日をまたいだ形で放送されるラジオ番組がそれに当たり、時には一つの番組が終わった後も聞き続けてしまい、一睡もせずに高校や大学に行ったこともあります。他にも、気になるTVゲームや、音楽作品、文学作品などの存在によって同じような体験をしたことがある人は少なくないかと思います。ただし、当時の生活リズムを乱してしまうものには、少なくとも自分でスイッチを入れるというように、何らかの能動的な行動を取らなければ利用できないという特徴があり、面倒だと感じたら距離を取ることができました。

しかし、その後、スマートフォンに代表される情報機器やそこで用いることのできるアプリなどが急速に発達したことにより、積極的な働きかけをしなくても日々大量の情報が個人の手元に届くようになりました。僕は2年前からスマートフォンを使うようになり、アプリはLINEやInstagram、プロ野球や映画の情報に関わるものくらいしかダウンロードしていませんが、それでもいわゆるガラケーを利用していた頃に比べると四六時中画面に新しい情報が表示されるようになったという印象があります。

教室にいる人たちの話を聞くと、僕にはどのように管理しているのか想像がつかないほど多くのSNSやゲーム、音楽などに関連するアプリを彼ら/彼女らは利用しており、短い間に新しいものも続々と登場しているようです(昨年はBeRealというアプリが教室では流行していました)。その結果、教室でグループ指導を実施している時期には誰かのスマートフォンに通知が来たことを知らせる振動音が途切れないという光景を目にするようになりました。

このような状況に振り回されていると、学習に専念できる時間が短くなってしまうだけでなく、睡眠時間が十分なものでなくなり生活リズムが崩れてしまうことで、受験に向けた準備の中で行う取り組み一つひとつの質が低下してしまう恐れがあります(生活リズムを一定にしておくことがパフォーマンスの最大化につながるというのは野球選手のイチローの現役時代の生活が示していると思います)。僕らは毎年、スマートフォンやその他の情報サービスと適切な距離を置くことの重要性に関する説明を様々な角度からするようにしており、長期的には一定の効果が見られるのですが、帰国生入試や総合型選抜の対策にかけられる期間は短い人だと3ヶ月しかないため、来年度の帰国生大学受験セミナーではより効果的な方法を模索していきたいと考えています。

それでは、帰国生の大学受験やSOLの帰国生大学受験セミナーなどに関して情報をご希望の方は以下のフォーム、もしくはinfo@schoolofliteracy.comよりご連絡ください。よろしくお願いいたします。

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