現在の教室の状況について(2024年3月25日)―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 290―

(2024年3月25日 19:00)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、高校からカナダやアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドといった英語圏の国に留学する人が、海外に渡航する前の準備としての英語学習に取り組んでいない、もしくはその範囲や期間が限定的である場合に、馴染みのない異国の空港に到着した時点から心理的に大きな負担を感じる状況に直面することがあるという話をしました。人によってはこのような体験がその後の現地社会への適応や英語運用能力の向上の足枷になることもあります。

さて、日本の中学校に在籍している期間に英語圏のネイティブが話しているのを聴く経験が十分に蓄積されていない人でも、英語圏の国で生活し始めてから3ヶ月くらい経つと、周りの人が発話する際の発音やリズム、スピード感に慣れてきて、彼ら/彼女らが何を伝えようとしているかが(少なくとも朧気ながら)理解できたと感じることが増えるという話をよく聞きます。ここでは、自分がすでに習得している単語や表現の知識と聴覚から入ってきた情報を照らし合わせる形で発話の内容を把握しようとしているのですが、その範囲の外にあるものに関しては意味や用法を新しく学んでいくということになります。

留学前の段階で英語学習を十分にしていない人は、意味などが分からない単語や表現の意味を辞書などで調べるという習慣が定着していないのが通常ですし、そもそも英語は音素と表記の関連性が複雑で、英語圏のネイティブでもそれを理解するのに他の言語を母語とする人よりも時間がかかるので、辞書でどのように調べればいいのかが聴覚を通じた情報では分かりにくいものです。そこで、彼ら/彼女らは新しく遭遇したものについての理解を深めるプロセスを、まずはホストファミリーや高校の教師など日常的に時間を共有する人がそれをどのように使っているのかを観察することによって始めます。

その後、一つひとつのものの適切な使い方に関する仮説を立てた上で(この段階では日本語運用能力が年齢相応の水準まで伸びているかが重要な要素の一つになります)、それに基づいて実際に周りの人とコミュニケーションを取るようになります。そして、話しかけた人がどのような反応をするかを見て、最初に立てた仮説を少しずつ修正したり追加の情報を足したりするという過程を経て、海外に渡航してから出会った初めて単語や表現の意味や用法を習得していくのです。

日常会話の80%は、ある単語の派生形を別のものとはしないという条件(例えば、varyやvarious、varietyを独立したものとして3語とはみなさず、varyという1語として数えるということです)の下でカウントした場合、500語くらいの単語で構成されていると言われます。この数を見て意外と少ないなと思った人もいるかもしれませんが、派生形のものがあることを考えれば、意味や用法を習得しなければならないものの数は膨らみますし、例えば個人的に直面している問題について他の人に相談する場面の会話では、それよりも多くのものが使われる可能性があります。

このようなことを踏まえると、自分が伝えたいメッセージを過不足なく伝えられるような水準まで単語や表現に関する知識を蓄積するのに長い時間がかかるケースがあるのも不思議なことではないはずです。その結果、日常生活を送る中での要望や不安などを周りの人と共有することができない期間が続くことになり、精神的な状態を不安定なものにしたり、海外での生活に意義を見出せなくなったりすることにつながることがあります。それを考えても、高校から単身留学する際には「プランB」を考えておくべきということになるでしょう。

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