【学生の声】山田琴美(津田塾大学学芸学部 2010年度入学)

高校2年の夏に日本に本帰国し、大学受験に対しては帰国枠で受験するか、一般の高校生と同様に受験するかあいまいでした。知り合いも皆、卒業してから帰国枠で受験する人ばかりでどう勉強すればわかりませんでした。また、私が通っている高校は中高一貫の私立校なので帰国枠で受験する人は前例もなく頼る人が全くいませんでした。何か情報を得ようと大手の塾で個別指導に通いましたが、情報を全く得ることができず困っていた時に前島先生に出会い、的確な対策等を指導して頂きました。前島先生、余語先生は他の塾以上に帰国枠やAO入試についての情報や経験が豊富ですぐに不安が解消されました。

春から通い始め、授業は英語と小論文の2対1の個別指導でした。2対1だと1対1に比べて響きが悪く聞こえるかもしれませんが、受験勉強を共に励ましあう友人ができたのもとても大きいことでした。小論文の授業の時には先生と3人で意見を出し合ったりしたことで小論文を書くのに不可欠な視野も広がりました。授業は毎回話が盛り上がり、延長していました。時には雑談することもありましたが、私がそういった雑談だと思っていたことも小論文の話に繋がっていたりしました。

夏からは20人くらいの授業が始まり、春のように個別に様々な指導をしてもらえなくなってしまうのかと思いましたが、授業前や後に面談をして頂き、春の頃と同様に指導してもらいました。クラスには様々な国で生活し多様な経験をしてきた人が多くおり、その人たちと友人になって話したりすることで、今まで以上に視野が広がったし、他の塾にあるような敵対心は全くなく落ち込んでいるときは互いに励ましあうことができました。8月の後半からは願書の提出等が始まり、私が本当にこの学校を受験してもよいのかなど不安になることもいっぱいありましたが、すぐに友人や先生に相談したことで不安も解消できました。また、面接対策も完璧にこなせるまでやりたい私に何度でも付き合って頂き、本番の入試の面接では良いと褒められました。小論文対策でも納得いくまで何度も書き直しして提出し、添削して頂きました。何度も添削してもらったことによって、自分1人では絶対できなかった考え方を深くまで追究するということもできましたし、小論文が楽しいものだと気づくことができました。大手の塾だとここまで細かく小論文、英語、面接、面談などを指導してくれません。

高校の友達によく帰国枠の入試は小論文と英語と面接しかないからいいよねーと言われます。でも、この入試の試験科目は普通の一般枠の入試(英語、国語、社会)と違い、大学に入学してからもこれからもずっと為になる科目でとても奥が深いし、やりたいことではなく大学のブランドにこだわる一般の受験生と比べて、様々な問題についての小論文をこなしていくうちに本当に自分がやりたいことなどを発見することができると思います。だから一般枠でも受験できた私ですが、帰国枠で受験して本当によかったと思います。

高校の3年に過ごした春から秋はつらいこともありましたが、前島先生と余語先生のおかげで無事大学受験という大きな壁を乗り越えることができましたし、学校では教えてくれない大きなものを得ることができました。前島先生と余語先生は私の恩師です。

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