【学生の声】都留美雪(ICU 2011年度入学)

私は日本に本帰国するまでシドニーに長期間滞在していたため、日本の大学受験の情報はすべて知り合いやインターネットから集めていました。そこには、今考えると誤った情報が多く、受験の準備としては無駄なことに力を注いでいたように思います。それが原因で、最終学年の9月から始まった帰国子女入試の受験は最初うまくいきませんでした。

しかし、本帰国後にSOLに通い始め、先生達に出会えてから、今までとは異なる受験へのアプローチを知ることができました。先生達は生徒一人一人の得意なところ、不得意なところをしっかり見てくれましたし、私達の将来性についても一緒に考えてくれました。その結果、自分の潜在能力を十分に引き出してくれていると感じることができました。

それがよく分かる一つの例が、私の続かない集中力への対応策を考えた時のことです。以前の私は、時間だけを基準にどれだけ自分が勉強できたのか計っていました。しかし、すぐ周りに気をとられる性格が災いしてか、長時間勉強しても効率が悪く、一日の終わりには実際の勉強時間でできるはずのことの四分の一しかこなせませんでした。それに悩んでいたところ、SOLの先生達は状況を改善する方法を、私の性格を踏まえた形で考えてくれました。それは次のようなものです。今やっていることをつまらないと感じ始めたら、勉強する教科を変える。勉強がはかどらなかったら、いったん勉強をやめて休憩を取る。そして、十分に休息を取れたと感じられたら、また勉強を始める。メリハリがあるこの方法は、自分には効果が大でした。

また、前島先生は本を読むことに関しても、「好きな本は好きなだけ読む、読むことだけは続ける」ことが重要だと教えてくれました。勉強が続いたのはこれらのアドバイスのおかげです。このように、SOLの先生達は限られた時間の中で私のモチベーションが持続することを優先し、ゴールにたどり着くまで一歩一歩導いてくれました。

さらに、クラスは少人数制のため、先生達や他の生徒達ともすぐに仲良くなれました。教室の雰囲気も良く、思ったことをいつでも気軽に相談できました。以前に日本の大学受験について抱いていた一人一人の競争というイメージはなく、先生と他の生徒と一緒に頑張っている気がしました。

このように、最初はうまくいかないことが多かったけど、SOLの生徒や先生と出会ったことで、以前よりも一生懸命、勉強ができるようになったと思います。そして、その結果、自分が志望した大学に合格することができました。

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