「既卒生/2022年5・6月卒業生コース」の授業について(10)―SOLからのお知らせvol.254―

(2022年5月5日 16:30)

こんにちは。SOLからのお知らせです。
前回は、「既卒生/2022年5・6月卒業生コース」の1学期(2022年6月20日~8月26日)から行う小論文試験対策のためのグループ指導では、生徒が書いた答案をどのような小論文を書くべきかを確認する際の教材の一つとして使っていると述べました。これによって、どのような答案が望ましいのか(もしくは、入試でよい評価を受けるのか)という点について具体的なイメージを持ってもらえるなどの学習効果が期待できると考えています。

さて、2回前のお知らせで、この教室の小論文の授業では事前に答案を提出してもらうという話をしましたが、そこで展開されている主張に論理的な問題はないか、具体例が主張としっかりとつながっているか、その説明は十分で適切なものになっているか、日本語表現の面で改善すべき点はないかといった観点からのコメントを加える形で添削し、授業の最初の段階で返却するようにしています。コメントがどれくらい詳細なものになるかは生徒一人一人の学習の進み具合によりますが、受け取った答案は基本的に2、3日で生徒の手元に戻るようにしており(早いものだと提出された日に返却することもあります)、これは上で述べたようなコメントを受けて書き直した答案についても同じです。

通常の予備校や塾でのグループ指導では、最初に出した答案が返却されるのに1週間以上かかることは珍しくないようですし、書き直したものが受講期間中に添削されることはなかったという話もよく聞きます(答案がどのようなタイミングで返却されるかについては、初めて提出したものか書き直しかにかかわらず、塾や予備校が生徒の学力をどのように評価しているかで左右され、一般的に東京大学や京都大学のような難関国立大学に合格可能性がある人のものはすぐに返却されるが、それ以外の人は長くかかるという傾向が見られるようです)。そのため、上で述べたような答案が返却されるまでにかかる時間が短いのもSOLの帰国生大学受験セミナーの特徴の一つと言えるかと思います。

我々がこのような形で答案を添削するのには、そこで書いた内容を生徒が覚えているうちに評価を伝えた方がいいと考えているということがありますが、答案に加えられたコメントを踏まえて書き直しをすることが学習プロセスの中で重要なものだと捉えていることも理由の一つです。多くの人にとって自分が作成した答案に何らかの問題があるという指摘はできるだけ受け流してしまいたいものであるかもしれません。しかし、答案を書き直す際には、そこに付けられたコメントの内容はどのようなものであるのか、どうすればそのような指摘を受けずに済むのかということに真剣に向き合わざるを得なくなります。また、漢字や表現の誤りを修正する形で文章を書いていくことは、日本語の表現力を必要な水準まで伸ばすことにつながります。

SOLの帰国生大学受験セミナーの小論文対策の授業では、このような考えに基づいて、答案を書き直したものを教師と生徒が満足いく出来になるまで何度でも提出してよいとしています。そして、答案を書き直してもらうことを促すために受け取った全ての答案を遅くとも2、3日の間に返却することにしているのです。

なお、この学期の詳細については、以下のページをご参照ください。
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course1/index.html#c01

それでは、帰国生大学受験セミナーの授業の日程や内容、授業料についてご質問などがある方は以下のフォームよりご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comまでメールにてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

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