前島宏明(まえじま ひろあき)「受験指導は教師の技量・力量が試される場」

前島宏明

1967年3月生まれ。愛知県蒲郡市出身。NPO法人学びを結ぶ会理事長。静岡県立磐田南高等学校を経て早稲田大学第一文学部哲学科西洋哲学専修卒業。 1986年から1995年まで国内高校生の国語・英語の指導に従事。 1993年より帰国生大学入試のための英語授業を担当。 1997年より帰国生大学入試のための小論文授業および進路相談を担当。 2000年よりemailによる無料教育相談を担当。 2007年よりIB(インターナショナル・バカロレア)ディプロマコースのJapanese A1の通信指導・短期スクーリングを担当。

『たまたまめぐり合った帰国生教育の現場で、ずっと関心を持っていた言語と内面の関係についての考察を刺激されたのがこの仕事に打ち込むようになった発端ですが、自分にとってさらに古いテーマである、「受験勉強の弊害を免れつつ学び続けること」を無理なく実践できる場として帰国生大学受験を捉えるようになってから、よりよい教育の探求と実践を生涯の仕事として考えるようになりました。「大学受験指導」は、合否の存在、不十分な選考システム、短期的成果の優先によって、「よりよい教育の実践」とは相容れない部分が生じますが、それにも関わらず非常にやりがいのある仕事です。なぜならそこでは、武術家が戦いで勝てる術を磨けないようでは、「武道の探求」という精神修養は逃げ口上でしかないのと同様に、与えられた期間で大きく成長してもらい合格を勝ち取ってもらえないようでは、「よりよい教育の実践」も逃げ口上でしかない、と感じられるからでしょう。教育に携わる人間の技量・力量が試される場だと思っています。』

トップへ戻る