大学受験セミナー受講生の一日の過ごし方についてvol.4 ―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol.23―

(2012年6月4日 16:15)

こんにちは。SOLの余語です。
前回の記事では、SOLの帰国生大学受験セミナーに通う生徒が授業の終了後にどのような形で時間を過ごしているのかということを述べました。進路決定や自習時間で学習する内容から生活における様々な事柄まで、教師陣が大きく関与することが以前の受講生が特徴的だと指摘する点ですが、今回は生徒がこの時間帯に行うことの多い志望理由書の作成や面接試験対策における取り組みについてお知らせしたいと思います。


8月後半からの時期に入ると、志望理由書などの提出が求められる大学の出願手続きが本格化し、また慶應義塾大学や早稲田大学、上智大学、ICUといった大学の入試本番が間近になるため、志望理由書の添削や面接試験に関する指導を受けたいという生徒も増えます。このような筆記試験以外で受験において必要とされるものの準備に関しては、筆記試験に比較して合格・不合格に影響する度合いが低いことが多いためか、指導を受ける機会が多く確保されていない塾や予備校があるようです(面接の練習には一度しか対応してもらえないといった話や、志望理由書の作成については学生のアルバイトに指導されることが多かったという話をよく耳にします)。


しかし、受験生の多くは、中学校や高校に進学する際にそこで何を学びたいのかということを表現することを求められたという経験を持っていない上に、大学に提出する志望理由書を作成するためには出願する学部学科で扱われる学問的事項に関する一定の理解が必要となりますし、オープンキャンパスなどを除いては大学の教員と面談する機会もほとんどないというのが一般的でしょうから、これらの準備や実際に試験を受けることに関して不安を抱いている人がいても無理はありません。また、筆記試験がある大学でも、志望理由書や面接試験の出来が合否の決定に大きな影響を与えるところもありますので、SOLでは授業後にできる限りの時間を取って、教師が上で述べたような生徒の要望に対応するようにしています。


例えば、志望理由書を作成する場面では、まず受験する大学や学部学科で何を学びたいのか、そう考えるようになったきっかけは何か、将来はどのような志望を持っているのかといった点について、教師が生徒から話を聞いた上で、その内容について考え直すべきことを提示したり、そこでは語られなかった事柄を補足するように促したりするという形で、繰り返し打ち合わせをします。そして、そこで決まった方向性に基づいて生徒が志望理由書を作成するわけですが、それを生徒・教師の双方が満足いくものになるまで添削するというのが、実際に大学に提出するものが完成するまでの通常の過程です。これによって、よりよい志望理由書を作成することが可能になるためか、昨年度も慶應義塾大学法学部のFIT入試や上智大学の国際教養学部AO入試、横浜市立大学の帰国生入試といった志望理由書が重視される大学で不合格になった人はいませんでした(また、横浜市立大学に入学した生徒はガイダンスの時に学部長から志望理由書に関して誉められたという話を先日教室に来た時にしてくれました)。


面接試験に向けた準備も同様で、試験と同様の形式で練習を行う前に、そこで話す内容を教師と生徒が話をした上で決定しますし、練習も生徒の不安感が解消されるまで何度でも教師が付き合うことにしています。教師陣も出来るだけ試験本番の雰囲気に近づけるように、以前の生徒から聞いている状況を再現できるよう努めていますし、実際に質問されることよりも細かな点まで質問するようにしていることもあり、生徒の多くは過度に緊張することなく面接試験に臨めることが多いようです(面接練習の際の我々の表情や声色が授業中や休憩時間とは異なることで強い緊張感を覚える人がいますが、彼/彼女たちが、このような状況を経験していることが実際の試験でリラックスして話すことにつながったと試験後に話してくれることは多くあります)。


このように、筆記試験以外に必要な受験準備においても、教師と生徒の間でコミュニケーションがあり、また十分な時間をかけて教師が対応することがSOLの強みだと、僕は個人的に考えています。


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