現在の教室の状況について(2022年5月2日)―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 187―

(2022年5月2日 18:45)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、帰国生入試やAO入試は多くの場合、TOEFL iBTやIELTSといった外国語運用能力試験の成績と小論文試験の出来で合否が決まるものの、面接試験において受験生が大学や学部・学科が求める資質を持っていることをアピールできるか否かが大きな影響を及ぼすケースがあると述べました。その一つが国際基督教大学(ICU)のユニヴァーサル・アドミッション4月入学帰国生入試となりますが、このような傾向は我々が面接試験に向けた準備のサポートも行っているから把握できるものです。

生徒が面接試験で話す内容のメモを作成したり実際の試験と同じ形式で練習したりする時などに、それまでに受けたものの会場の様子を聞くことがありますし、受験後に入試会場の様子をこちらが用意した用紙に記録してもらうようにしています。そこで、現在、大学4年生になっているOBが上智大学の総合グローバル学部を受験した際に、自分の政治的な主張を押し付けてくる試験官がいるということを知ることができました。そのOBはイスラム教圏でシリアで見られるような内戦が今後も起こりうること、そして日本も将来そのような地から難民を受け入れる可能性があるため、イスラム教圏の文化を理解したいと考えていることを志望理由としていました。

しかし、その試験官は多くの人が住まいなどを失うことが中東でイスラム革命が起こることにつながり、それが望ましい状態であるので難民の受け入れに反対という立場を取っていたそうです(このような「イスラム国」と同じ主張をする人が上智大学にいることは信じがたいことではありますが)。我々は、面接試験において試験官と意見が対立した際には何度か反論をした上で相手の主張を受け入れるか、そのトピックについて大学で学びを深めたいという形で対立を回避することがよいといつも話しているのですが、あまりに過激な主張に驚いてしまったこともあり、OBは自分の考えを曲げることをしませんでした。

英語運用能力試験の成績や小論文試験の出来などに大きな問題はなかったので、この意見の衝突が不合格につながってしまった可能性があります(試験後にも自分の意見を変えないか何度も確認されたそうです)。そのため、現在ではこの学部を受けようとしている人にイスラム教圏の話をするのはなるべく避けた方がよい(上で述べたような話をすると、そのような教授がいるならイスラム教圏の研究をしたいとは思わないという反応を見せる人がほとんどですが)し、もしふれなければならない時には慎重な立場を取るように指導しています。

また、中央大学法学部の英語運用能力特別入試をOGが受験した際には、学部運営の中心的な役割を担っていると見られる教授から、この学部では最近英語で行う授業を増やしているため、英語運用能力が高い人をできるだけ多く入学させたいという方針があり、面接試験で英語でのコミュニケーション能力をアピールすることによってその受験生の評価が著しく高まるという話がありました(確かに、その後受験した人はこの条件に当てはまる場合に合格しています)。このように、面接試験の準備をサポートする中で、どのようなものが受験生の合格可能性を左右するのかについてのフィードバックがされることもこの教室でよく見られる光景です。

さて、東京23区やその近郊では、新型コロナウィルスの感染拡大に一定の歯止めがかかったように解釈できる状況が続いており、教室の周りを散歩していても人通りが増えたように感じます。このままの流れが今後も見られれば授業もスムーズに行うことができるので嬉しいのですが、一方で大胆に換気ができるような時期に感染者が大幅に減るというのも今までに確認できている傾向ですので、感染対策を慎重に行っていきたいと考えています。

それでは、帰国生の大学受験やSOLの帰国生大学受験セミナーなどに関して情報をご希望の方は以下のフォーム、もしくはinfo@schoolofliteracy.comよりご連絡ください。よろしくお願いいたします。

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