「既卒生/2023年5月・6月卒業生コース」の概要について (9)―SOLからのお知らせvol.295―

(2023年3月29日 19:00)

こんにちは。SOLからのお知らせです。
前回は、帰国生大学受験セミナーの「既卒生/2023年5月・6月卒業生コース」で1学期(6月26日~9月1日)から始まるグループ指導において、全ての生徒が受講することになっている「共通小論文」や「日本語読解・語彙」の概要を紹介しました。これらの授業は、事前に答案を作成することを原則としており、授業時間全ては教師と生徒の間のコミュニケーションに充てることにしています。このような形で授業を行うことで、生徒が帰国生入試やAO入試に対応するために必要なものをより多く吸収することが可能になると考えています。

さて、1学期の授業の中には、生徒が受験する予定の学部・学科によって選択するとしているものの、例年、ほとんどの生徒が受講するものがあります。それが「人文科学系小論文」や「社会科学系小論文」で、前者は文学や心理学、教育学といった人文科学系の学問を学びたいと考えている人を対象にしたものであり、後者は法学部や経済学部、経営学部などの入試で出題されるような問題を扱うものです。

このような案内を事前に生徒にはしていますが、社会学や経営学のようにどちらのカテゴリーに属するのかが明確でない学問を学びたい人もいますし、例えば心理学を学びたいからと言って、現代社会では公的な制度がどのような方針に基づいて設計・運用されているのかというようなことへの理解がないと視野が極端に狭まってしまうことも考えられます。そして、この教室の生徒で最も多いのが、受験準備を始めた段階でどの学部・学科で学びたいかがはっきり決まっていない人なので(小論文試験対策の授業などで色々な分野の文章にふれることで定まっていくのが自然なことだと僕らは考えています)、結果的にほとんどの人がどちらの授業も受けることになります。

これらの授業で教材として使っている文章には、一つひとつの学問に特有な用語や概念が含まれていることがありますし、それぞれがどのような観点から社会や個人が直面する問題を分析するのかが理解できていないと内容が分からないものもあります。そのため、特に1学期の間は授業までに教材を読み込んでくることを宿題とし(正しく読解することを促すための読解問題に取り組むことを含めることもあります)、授業で問題文で取り上げられているトピックについての解説をしたり生徒の質問に対応したりした上で、小論文の内容をどのようなものにするのかを一人ひとりに考えてもらいます。そして、それが適切なものになっていることが確認できた段階で答案を作成するのが通常の流れです。

また、「英語環境出身者のための日本語表現」(1週間1コマ)も、海外で通っていた高校が採用しているカリキュラムが英語圏の国や地域のもの(IB Diplomaコースを含む)か、そうでないかで受講するか否かを生徒に選択してもらっていますが、例年、ほぼ全ての生徒が授業に参加しています。こちらは、英文を日本語訳する課題に取り組むことを通じて、日本語の表現の特徴を確認し、小論文試験などで正しい日本語で答案を作成できるようになることを目標とするものです。

前回紹介した「共通小論文」と「日本語読解・語彙」に加えて、「人文科学系小論文」、「社会科学系小論文」、「英語環境出身者のための日本語表現」を受講した場合、月曜日から金曜日までの平日は9時半から授業がスタートし、早い日だと12時25分に、遅い日だと14時50分に終了するスケジュールになります。

なお、「既卒生/2023年5月・6月卒業生コース」の日程や授業料などについては以下のページも参照してください。
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course1/index.html#c01

それでは、帰国生大学受験セミナーの授業の日程や内容、授業料についてご質問などがある方は以下のフォームよりご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comまでメールにてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/

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