be to doという形の使い方についてvol.4 ―英語学習の勧めvol.110―

(2012年4月13日 20:55)

こんにちは。SOLの余語です。
「英語の学習の勧め」vol. 109vol. 110では、「be動詞+to do」の使い方を説明しました。それらは、「~することになっている」という予定や運命、もしくは「~するべき」という義務や必要性を表すということで、この2つの関連性は比較的理解しやすいものだったと思いますが、今回はこの表現の用法の中でその他の用法との関連性が理解しづらい、「~することができる」という意味を示すものについて述べようと思います。


何らかの行為を行うことが可能であることを示す「be動詞+to do」は、次に引用するような文で見ることができます。


Little traffic was to be seen on the streets.


この文のwas to be seen on the streetsという部分を、これまでに説明した予定や運命などの意味で解釈してしまうと、「本来であれば車がほとんど通っているのを目にすることはないのに、実際には多くの車が通行していた」ということになってしまいそうです。しかし、ここで表しているのは、実際に車がほとんど通っていなかったことであり、それを見ることができたということになります。つまり、「be動詞+to do」が「~することができる」という意味で用いられているのです。


「be動詞+to do」の可能を表す用法は、「~することになっている」のだから、その行為を行うことは可能であるはずだ、もしくは「~するべき」と要求できる行為である以上、それを行うことは不可能ではないはずだ(できないことをやらせるというのは酷な話です)という論理で認められるようになったものだと僕は考えています。しかし、前の2回で紹介した用法とは関連性が見出しにくいものですので、このような用法があることを覚えておいた方がいいでしょう。


なお、この可能を表す用法は、「be動詞+to do」の「to do」の部分が、to be seenやto be heard、to be foundという形になっている時に多く見られるものです。以下に、例文をいくつか辞書から引用しておきますので、この点についても確認しておいてください。


Snakes are to be found all over the world.


Neither a dialing nor an engaged tone was to be heard.


No precedent was to be found in any law books we consulted.



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